組織の特質:反省できない
2008.11.03日本経済新聞・社説に、三自衛隊には四文字熟語を重ねてそれぞれの体質を冷やかす表現 ――― 陸は「用意周到・優柔不断」、海は「伝統墨守・唯我独尊」、空は「勇猛果敢・支離滅裂」とあった。
指揮系統の違う・異なるに由来する過ち・・・人間の性なのか、日本人の業なのか・・・「学習する組織」には程遠い ――― 構成する個人でさえも、目を背け・耳を傾けようとしない“変われ(ら)ない”偏執(狂)的な特質(集団・連帯意識)が透けて見える。
今や多くの経営者の“座右の書”になっているベストセラー『失敗の本質』の教訓は何処に???
そもそも当時防衛大学校長・猪木正道氏、自民党青嵐会有志の発案で、第二次世界大戦の総括を「組織」「行動科学」「意思決定論」‥の視点で解き明かそう・・・が端緒だった。
なぜ敗けたのかという問題意識を共有しながら、敗戦を運命づけた失敗の原因究明は他の研究に譲り、敗北を決定づけた各作戦での失敗、すなわち『戦い方』の失敗を扱おうとするものだ。
以下に、名著を改めて紹介しておく。
本書は、大東亜戦争における日本軍の失敗を、戦略・組織という視点から分析したもの。
日本軍と米軍の組織的な特性の差は、そのまま戦争の勝敗となって現れた。日本軍は緒戦こそ勝利したものの、その後は連敗続きで、戦況や環境の変化に対応することができなかった。
この日本軍の特性と、その行動様式、つまり、日本軍の欠陥は、戦後、そのまま日本の組織に継承されている。事実、ここで述べられている日本軍の欠陥は、現代組織の中でも簡単に見つけることができる。
従って、日本軍の欠陥、敗戦の原因を知ることは、現在の企業組織の運営に大きなヒントを与えてくれる。
<戦略上の失敗>
1. 曖昧な戦略目的
2. 短期決戦の戦略志向
3. ムードの支配
4. 狭い戦略オプション
<組織上の失敗>
1. 人間ネットワーク偏重の組織
2. 学習を軽視した組織
|
項 目 |
日 本 軍 |
米 軍 |
戦 略 |
目 的 |
不明確 |
明 確 |
戦略志向 |
短期決戦 |
長期決戦 | |
戦略策定 |
帰納的 |
グランドデザイン | |
オプション |
狭 い |
広 い | |
技術体系 |
一点豪華主義 |
標準化 | |
組織 |
構 造 |
集団主義 |
構造主義 |
統 合 |
人間関係 |
システムによる | |
学 習 |
非自己革新 |
自己革新 | |
評 価 |
動 機 |
結 果 |
































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