2002.12.03 一橋大学大学院 野中郁次郎教授
「インタビュー・メモランダム」
文責:BBM代表 藤井昌樹
『知識』とは何か?
● 「哲学」が起源
“ Justified True Belief ”
正当化する 真実 信念・思い(主観)
「納得」→「説得」→「実現」 ⇒ 創造プロセス
● 「知識」とは
知っているけど行動しない ≠ 知っている
ダイナミック(流動的)に、イモヅル式に拡がる
① 人的である(頭だけでなく身体でわかっている)
② コンテクスト(文脈;事柄の背景、状況、前後関係・関係性)に依存する
③ バイアス(先入観)になる ⇒ 様々な視点から接近する能力が求められる
情報は外成的で何も残っていない
深く考える 実践 失敗 があって、本当にわかったってことだ!
『暗黙知』と『認識知』
● 二分できるけれど、連続(一体)なんだ!
「暗黙」 /「形式」
「アナログ」 /「デジタル」
「効果」 /「効率」
「語れない知」 /「語れる知」
「経験」 /「言語」
「経験反復を通して自分のものに」/「論理・分析」
「個人知」 /「組織知」
● 本当にデキル“分析的に・反省できる”ヤツは両方持っている
名人、職人・エンジニア
欧米のエリート程、暗黙知(体験知)が数段高い、経験の質がクロスしている
例えば、ルイス・ガースナーは、マッキンゼー→ナビスコ→IBM その都度真剣勝負、形式知×暗黙知を融合・高度化している
『知識創造』
● 暗黙知と形式知のスパイラル「SECIモデル」
アメリカはどこまでもITベース⇒システム化・マニュアル化
日本産業は“プロダクション”を重用し、“メンテナンス”を軽視してきた⇒サービス社会
日本が高次元のSECIスパイラルを高速回転させることができれば、活路はある
Face to Faceの暗黙知が肝要
昨今の知識経営ブームは、知識管理に過ぎない取組みがほとんどに映る
内部(末端)のみで、全体が廻っていない(廻していない)
コンセプトは真似(「ベスト・プラクティス」「ベンチマーキング」)すれば何とかなるが・・・
● “ソリューション”創造性を持ったソリューションとは
共体験の場を介して、先見性が備わる = 暗黙知を重視した「場」の経営が要
【前川製作所】
顧客の中に入り込んで(共体験) ⇒ 共通の「場」でSCEIを廻す
顧客の視点に立って、コンセプト、商品・サービスを共創(Co-creation)すれば、必然的に次のニーズが見えてくる
【GE】
プラント製作・据付 Operation & Maintenance
【ボーイング】
コンカレント・エンジニアリング ⇒ 出発点は共体験・共有
● 「親方-徒弟」思い・夢・目的(知)の共有レベルに差があると時間がかかる
△ サイバー
「場」 ○ 職場
◎ プロジェクトチーム(タスクフォース)
● 人財には3種類
アイデアマン「アイデアを出す」
コーチ「アイデアを膨らます・まとめる」
アクティビスト「正当化・政治プロセス、実行者」
● これからは デジタル ≪ アナログ
暗黙知(とりわけ、思い)を共有しないとダメ!
そのためには、徹底した対話を通じてコンセプトを策定しなければならない
● 人財育成には、知のフルコースを経験させることが先ず重要、具体的には中心的な役割でプロジェクトを経験させる
職場(実存の場)で仕事のやり方に、多種多様なアプローチがあることを体感
知の総動員をするという意味で、リーダー役にはキチットした理論を持っていることが前提となる(自覚的に捉えているかが肝心)
本物に接する機会が知を磨く ⇒ 直感・感性、推理・推論
何故日本は・・・?
● トップが知的か否か?
● 理論&アイデアを尊重、知は見えない ⇒ 概念化して理論に高めよ!
【ホンダ】
創業者:本田宗一郎の遺伝子
川本社長の見解「親父は怒鳴る ぶん殴る …… とやっていることと、言っていることは正反対だった、このメチャクチャに矛盾していることが …… 」
「自身は本物を、当時№1のスポーツカーを転がしていた …… 」
『本田WAY』3現主義(現場・現物・現実)だけでは ……
哲学から入っている(深さが違う)
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